祈りのきいろ。..『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』
1週間ほど前に見に行ったもので、
その場の感情はそのままに書けませんが、備忘録程度に…。
秋元康さん企画、ジャニーズ、でありながらTwitterや映画サイトでの評価を見ながら薄い期待は抱いておりました。
ラーメンしか食べない、なんでもおいしくなさそうに食べる。で有名なにのみやくんが料理人役(しかもはじめてじゃない)とは、滑稽だなあと感じますが…。笑
もうここは自担を褒めちぎるかたちになりますが、右手で細かく包丁やフライパンを動かす姿はほんとうにきれいで、「好き〜〜〜」と頭わるそうにツイートさせてしまう格好よさがやはり彼にはありました。
あと、“役が現代に帰って来れない病”は快方に向かっている彼ですが、いまだについてまわるのが“可哀想病”。。
生い立ちが可哀想なのは“かわいそ村の村長”でお馴染みですが、充はなかなか眉間のしわが取れませんでした。
お話としては…、
全体的に分かりやすく進んでいき、相関図が浮かびやすい印象です。
また、秋元さんらしいあざとさも感じました。
鑑賞前の期待値は上回る、完成度高めの映画だとおもいます。
ただ、お腹が空く映画ではないような。
鮎の春巻きすいかソースをはじめ、見た目も食材も独創的過ぎてよく分からず、孤独のグルメファンのわたしには、敷居が高めの料理ばかりでした。
鑑賞中・後に疑問として引っかかったことがあります。
それは、
「これは二宮和也主演なの?」。
この映画、『永遠の0』と同じような構造をしているとおもうのです。
春馬くん演じる健太郎が、岡田くん演じる久蔵について調査するため話を聞いてまわり、その話がそのまま映像としてわたしたちが共有するという映画でした。主演は岡田くんです。
この映画も、充がレシピを見つけるため直太朗について話を聞いてまわり、その内容が映像となる、そんな映画。
この構造通りだと、岡田くんにあたるのは西島さん、春馬くんにあたるのはにのみやくんです。
疑問というか、出演時間が恐らくですがいちばん長かった西島さんに申し訳なささえ感じます。
何でも再現する料理人役ですが料理シーンは少なく、
この映画の主演は、岡田くんにあたる西島さんでよかったのではないかと。
ジャニーズを、特に嵐を主演以外にするなんてすこし難しいというかファンからのブーイングもあるでしょうし、
観客動員数の問題もあるのかもしれません。
これに関しては、原作ではお父さんが主役である『ようこそ、わが家へ』と同じような問題なのでは。(ラストレシピ原作は未読ですが)
わたしは嵐が主演以外も大歓迎ですし、
主題歌がない、または嵐ではない(『陽だまりの彼女』など)ものも好きです。
格好よい好青年以外の役も待っています(『車いすで僕は空を飛ぶ』の冒頭のクズっぷりがいちばん好き)し、
いつかぐん、と幅がひろがるといいなあ。
どんな形であろうと、自担がこの映画に参加させていただいたことがとてもうれしい!
そう頬がゆるんだ126分でした。
パンフレットのなかのレシピも大切に読もうとおもいます。
ごちそうさまでした。