“青く澄んだイマジネーション”

愛情そそぐ、りゆうはいらない。

なつの銀河..『青の炎』

わたし映画が好きだとあらゆるところで言ってて、それだけかよってちょっとばかみたいなところ、あるんですが、

『青の炎』がやけに好きでして。

にのみやくん目当てで見たものがここまでわたしにはまるとはおもわなかったんです。

 

どちらかと言えば、ハッピーエンドよりバッドエンド、後味のわるいもののほうが好みで、

やんわり救いようのない青、青さ。

それが『青の炎』。。

 

あからさまな映画ですよね、

紀子の台詞に関しても、水槽、チェレンコフ光、水族館、エスカレーターにしても。

 

ただ、最初のシーン。

秀一が水槽から、ぬる、と出てきて(素足に)スニーカーを履く。

腕時計、リュックを身につけて電気スタンドをひとつずつ消していく。

ほんのすこしの間をおいて最後のスタンドの明かりがきえて、そこに朝が飛び込む。

ピンクフロイドとともに…。

 

そして終盤のシーン。

これから相棒とトラックに突っ込むつもりだ。

朝食後、昼食までに帰ってくるのか、昼食は何がいいのかたずねられ、苦しげにわらってガレージに入る。

ぐるりとここをみわたして

いつものようにひとつずつ電気を消す。

暗転。朝。

ピンクフロイドが頭のなかだけに響く…。

 

 

彼を取り巻くひと夏の運命は、孤独であまりにも儚かった。

そんなきれいごとだけでなく、彼にはサイコパスの気があり、原作を読めばどこか殺人できる理由を待ち望み、対象が見つかればいきいきと実験を重ねていったようにも見える。

 

殺人・自殺の理由は、貴方の言いたいことはほんとうに「家族が…」だけ?

駆け抜けた夏、好きなもの、紀子の涙を探りたくて、この厨二的映画を見続けています。

 

描写がどこか閉鎖的で好みなので、

遅刻寸前で学校に到着し上靴に履き替えないのも、自転車(秀一「ロードレーサー!」)で右側を走っているのも格好いいので目をつぶり。。

ほんとうに格好よい映画。

 

窓に座った彼らの目には何が映ったのだろう?

たぶん… わたしにはまだ分からないし、分かるときは、来ないのかもしれない。

 

 

彼が欲しかったものって…、いったい何だったんだろう…。

彼を揺さぶった青は、夏の、ほんの一瞬に…。

 

消えそうに苦しくなるお話です